無料で始めるなら「隠れた」最強の選択肢
新しくブログを始めようと思った時、国内では「note」や「はてなブログ」が主流です。Google Bloggerは、正直なところ日本ではかなりマイナーな部類に入ります。 しかし、「サーバー代無料」かつ「独自ドメイン」で、「AdSense等の広告制限がない」という条件で探していくと、実は数少ない(あるいは唯一の)選択肢として残るのがこのBloggerです。
Bloggerの素晴らしい点
- 完全無料: サーバー代も初期費用もゼロ。かかるのはドメイン代(年間1000円〜)だけです。
- 20年以上の継続実績: 「Googleはすぐサービスを終了させる」と言われがちですが、Bloggerは例外です。YouTube買収よりも前からGoogle傘下にあり、20年以上続いている古参サービスであるため、その継続性においては高い信頼があります。
- AdSense審査への近道: Googleのサービスなので、収益化の審査申し込みが管理画面からスムーズに行えます。
「記事を書いて公開する」という基本機能において、これほどコストパフォーマンスが良いサービスは他にありません。
運用における「トレードオフ」
ただし、そのシンプルさと引き換えに、運用が長期化するにつれて気になる点も出てきます。これらは「欠点」というよりは、無料サービスとしての「合理的な仕様」と捉えるべきでしょう。
1. スマホ表示のURL仕様 (?m=1)
Bloggerは、スマホからのアクセスに対してURL末尾に ?m=1 を自動付与します。
Google検索の仕組み上、これが原因で「重複コンテンツ」の警告が出ることがありますが、基本的には自動で処理されるため、多くのユーザーにとっては実害の少ない仕様です。ただ、管理画面上のエラーログが気になる几帳面な人にとってはストレスになるかもしれません。
2. トラブルシューティングの難易度
「記事が検索に出ない」といったトラブルが起きた際、Blogger側で調整できる項目は限られています。裏側のシステムがユーザーから見えないため、「待つしかない」という状況になることがあります。
3. デザインの自由度
標準テンプレートはシンプルで使いやすいですが、最新のモダンなWebデザイン(凝ったアニメーションや複雑なレイアウト)を導入しようとすると、HTML/CSSの知識だけでなく、Blogger独自のXML仕様を学ぶ必要が出てきます。
どちらを選ぶべきか
もしあなたが、「サーバー管理やセキュリティはGoogleに任せて、記事を書くことだけに集中したい」 なら、Bloggerは素晴らしい選択です。細かいエラーログを気にするよりも、コンテンツ制作に時間を割くほうが、ブログ本来の目的には合致しているからです。
一方で、もしあなたがエンジニアで、「サイトの挙動を100%コントロールしたい」「技術的なブラックボックスを解消してスッキリしたい」 と感じるなら、自分で環境を構築する時期かもしれません。
私は後者の欲求が勝ったため、Astro と Cloudflare Pages への移行を決断しました。 そこにはエンジニアリングの知識が必要ですが、すべてを自分の手のひらで制御できる自由があります。
なぜ私がその道を選んだのか、具体的な技術的理由は、次の記事で詳しく解説します。